ビッグモーターと接骨院
こんにちは、ヘルサポの嶋田です。
最近話題のビッグモーター!
『ビッグモーター、保険金の不正請求1千件超 報告書公表、調査継続へ』
こんな記事がテレビやネットで騒がれていますね。
でもこの記事、私にとっては他人事ではありません。。。。。。
なぜなら
私の取得している国家資格『柔道整復師』もビックモーターと全く同じ不正を行っているからです。
柔道整復師は主に「接骨院」「整骨院」と言われるところで働いております。
中古車業界と接骨院・・・なんの接点もないように思われますが、今回のビッグモーターによる不正詐欺事件には大きな共通点があるのです。
ビッグモーターは自動車保険の詐欺をしていました。接骨院でも医療保険が使えます。
どちらも保険を取り扱っているという共通点です。
不正請求の手口
接骨院でも日常的に何十年ものあいだ不正請求が行われてきました。現在もそれは続いています。
接骨院で保険が使えるのはつい最近起こった「骨折」「脱臼」「打撲」「捻挫」「挫傷」などの怪我だけです。怪我の後遺症や慢性的な身体の痛みにつては一切保険が使えません。
不正の手口もビッグモーターと全く一緒で、接骨院では保険が使えない症例に対して無理やり保険が適応できる症例に変えてしまって保険請求をする手口です。さらに通院日を水増したり、架空に症状を作り上げて本来の請求よりも多くの金額を請求する事例も日常的に行っています。
ビッグモーターの手口と全く一緒ですね・・・・・。
私は個人的にビッグモーターよりも長い期間、業界全体として不正をしてきた接骨院の方が悪質だと思っております。
不正が起きる理由
ではなぜ、こんなに簡単に不正ができるのか・・・・
それは、日本の保険制度ルールに問題があるからです。
日本の保険ルールは基本的に「性善説」から制度が成り立っています。
保険金を申請する側もお金を払う保険者側もお互いの信頼関係から制度が成立しており、基本的には保険申請する側は不正はしていないという前提で保険者は業務を行うのです。
特に医療保険の場合は、申請する側は医者や歯科医師、柔道整復師のように国家資格者になるので国の認可を受けた人間は不正はしないという前提になっているのです。
したがって、不正を行おうと思えば、非常に簡単に不正ができます。
これ、ほんとに簡単に不正ができます。実際私もやっていましたから。。。。。。保険の申請用紙に不正した内容を記入すれば基本的に確認なしで申請が通るようになっています。
もちろん、怪しい場合は調査することもありますが、基本的に怪しまられなければ調べられることは一切ありません。
自動車保険も基本的に同じシステムですので、今回のビッグモーターのような不正が横行していたのだと思います。
不正の末路
では、性善説に成り立たないで全ての申請を詳細に確認すればよいのかというと、そうは行きません。
なぜなら、保険の申請は毎月何万、何十万枚と各病院や接骨院からきますので全て調べるのは物理的に難しいということと、実際に確認作業を行うと人件費が膨れ上がり、保険料は今の数十倍になると思います。
また基本的に支払わられる保険料は保険加入者である国民から徴収しています。医療保険の場合はさらに税金も投入されています。保険者の収入から支払われるわけではないので不正請求が横行すると最終的に苦しむのは紛れもなく国民です。
最近は接骨院にいって患者側が保険を適応するように訴えて、安い料金でマッサージしている方もおられるようです。このような行為を繰り返すと最終的に苦しむのは我々国民であることを理解する必要があるかもしれません。
ちなみに現在の私は不正をしたくないので、保険の取り扱いは一切行っておりません。
不正を改善し保険料も上げない唯一の方法が保険証のデジタル化、マイナ保険証の導入です。国がマイナ保険を急いでいるのはもしかしたらこのような不正を一刻も早くなくしたいからかもしれませんね。
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