本当にあった話
こんにちは、ヘルサポの嶋田です。
不正といえばビックモーターと接骨院業界がすっかり代名詞となりましたね！（笑）
私自身も長年、専門学校に努めていると本当にいろいろな不正を目の当たりにしたことがありました。
※このブログの専門学校は柔道整復師の養成学校のことになります。
今回は私が不正について過去に経験した実話のお話をいたします。
それは今から10年以上前のお話です。当時、私が働いていた学校の上司の先生から「今度、厚生局の監査があるから、出席簿を全部新しく書き換えて」と言われました。
私の頭の中は「？」です。
出席簿は毎日とってるし、何の問題もないでしょ？って思ったことを今でも覚えています。それに書き換えるって。。。。。偽造じゃん。。。。。。ダメでしょ・・・
と思いました。
上司から詳しく話を聞くと・・・・なんと実際には一度も学校に登校したことがないのに在籍していることになっている学生がいるというのです。。。。。。。。。（当然、入学試験も面接も受けていない人です。）
私は「えっ！」「どういうこと？」と思いました。
出席簿には在学生一覧の名簿が載っているのですが、実際には登校していない方の名前を入れた出席簿を新たに偽造し学校に毎日出席しているように作成し直せとの上司からの命令でした。
学校の偉い人（理事長）が一度も登校していない人の在籍を認めてしまっていたようなのです。。。。。。。理由はどうやら理事長が知人に国家試験の受験資格を売ったそうです…。「3年間在学したことしするから後は国家試験頑張ってね」そんな感じで。
国家試験の足切りなどで苦労している学生は本当に虚しくなりますね…。
地獄の始まり
そして、それが地獄の始まりでした。。。。。。。。。。。。数年分の出席簿を監査日までの数日間ですべて偽造しなければならなくなったのです。。。。。。。。。。
今の私ならこんな犯罪行為、きっぱり断って「いたしません」と軽く言えるのですが、当時の私はそんな度胸もなく、従わないと学校を辞めさせられるという恐怖心しかなかったので、偽造を行うことにしました。。。。。。。。
今考えれば、冷静さを失っていたのだと思います。そして監査日までの数日間、睡眠時間が1時間～2時間程度の日々を送り、昼は授業、夜は偽造という生活を送りました。
監査と地獄の続き
そして・・・・・運命の日、監査員がやってきました。たしか当時の記憶では監査の日は監査員である役人が朝から夕方まで学校の一室を借りきって、いろいろと学内の資料を調べて、その日はおとなしく帰っていったと記憶しております。
私はこれで何とかなったと安堵したのを覚えています。
しかし本当の地獄はこれからでした。。。。
役人は資料を偽造したことを最初から分かっていたのです。監査の日は単純に資料のすり合わせをしただけで、偽造箇所や偽造方法を見抜いていたのです。。。。。。。
役人。。。。恐るべし。。。。。。。
当然、再度の監査になります。
ここから役人が本気をだしてきます。提出資料の矛盾点を次々と指摘してきたのです。偽造した出席簿も「これは本物ではありませんよね」と直球で聞いてきます。怖い。。。。
さらに、教員資格がない者が授業をおこなっていたことも発覚したりもして学校は大きく傾きました。
上司からの命令とはいえ、私自身も不正に加担したため役人と面談をさせられ、反省を促されました。不正を主導した当時の理事や管理職の人達は学生に謝罪したり、理事の辞任が行われたりしました。
不正をして思うこと
今思えば、本当にあり得ないことだったと思います。それから私は学校の法律やルールを徹底的に勉強しました。
二度とルール違反を起こさないようにするためです。
さらに学生達にとって最も役に立つ教育プログラムを作成したかったからです。
これは私自身の贖罪だったのかもしれません。
そして、私は学校のルールを守りつつも革新的で時代に即したカリキュラム作りを行うことで、この業界を改革できると信じるようになりました。
この考えは今でも正しいと思っています。
ですが、なかなかこの業界変わりませんね。。。。。。。。
やっぱり経営者は利益が一番重要なのかもしれませんね。私自身もお金は欲しいし稼ぎたいですから。。。。。。。。。。。。。。
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