動画サイトはよく見ますか？
こんにちは、ヘルサポの嶋田です。
皆さんはYou TubeやTikTok、Instagramなどの動画や画像サイトはよく見ますか？私は暇な時なんとなく見てしまいます（笑）。興味があることだと見入ってしまい、ついつい時間が失われてしまいます（笑）。しかし勉強になることや考えさせられることもあり、無駄な時間とも言い切れないのが動画サイトの面白いところですね。
私はどんな内容の動画サイトをよく見るのかというと、大好きなアニメ関連やおもちゃ関連動画、芸能人のゴシップ関連もよく見ます。またホリエモンの動画なんかも面白くて見ていたりしています。そして一応（笑）同業者（柔道整復師やスポーツトレーナー、筋トレ関連や施術関連またはそれに関連する経営学的動画）の動画も面白くはないのですが（笑）勉強や情報収集のために見るようにしています（笑）。
そんな同業者の動画見ていると、とても気になることがあります。
それは
動画の内容ではなく動画を発信している方たちが実に自信に満ち溢れていることが気になります。というか内容はつまらなくても笑えます（笑）。
私もYou Tubeで情報発信をしていますが解剖学や生理学の話や施術やトレーニングに対する内容を話す時は、ある程度確信があることを話ようにしています。自分で動画を撮る前は自分の知識に誤りがないか確認したり、何かを否定する場合はどうすればいいのか自分なりの答えを出すようにはしています。そして自分の発信した情報は正しかったのかいつも自問自答しています。
何故か
それは人体に対する生理機能や構造は全ての謎か解明しているわけでは無いからです。また生物の生理機能は複雑で様々な要素や環境により必要とされる機能やバランスが変化するからです。
もっと簡単に言ってしまうと、人体に対する考え方というのは「正しい見解はあるが正解は無い」のです。
ですから、誰も「この方法が正解である」と言えないというのが私の考えです。
しかし基本的な人体構造と機能は皆共通しているので、その視点からこれは良い方法だろう、悪い方法だろうと推察することは可能です。そしてその方法が確立した場合に「エビデンスがある」と言うのです。
エビデンスというのは、可能な限り不安定要素や変動しうる要素を取り除いて可能な限り同一条件を作り出して導き出された結果である。したがってエビデンスというのはある意味正しいものの見方（見解）である一方、条件が異なれば全く違う結果になる場合がある。要は研究によって導き出されたエビデンスの中身が重要でエビデンスの結果が重要ではないのです。
※それがわかっていない情報発信者が実に多いことか。。。（笑）
ですので私の場合はあくまで一つの考え方として機能的に間違いとは言えないだろうという内容をお話しするようにしています。
それに対して、細かい説明もなしに自信満々に「俺が正しい」と情報発信をしている柔道整復師や整体師、トレーナーが実に多いことか（笑）。
名医と言われる人ほど言い切るような言葉使いを避けて、「そういう場合も考えられる」「そう思われる」というような、あえて曖昧な言い方をする方が多いです。それは人体の奥深さを誰よりも痛感しているからに他ならないからです。
バカの山と絶望の谷
では、なぜ自信たっぷりに情報発信をする方が後を絶たないのでしょうか？
それは
ただ単純にバカだからです（笑）。
違う言い方をするとたくさんの事を学び、多くの経験を積んだ信頼のおける熟練者や能力が高い人ほど自分の能力を過小評価し、少し学んだだけの経験の浅い人ほど自分を過大評価する傾向があるからです。
これを【ダニング・クルーガー効果】と心理学の世界では呼んでいるようです。一種の認証バイアスですね。
どんな物事でもそうですが、学び初めが一番楽しかったりします。そして学び初めが一番自分自身が効果を実感できたり知識や技術の吸収率が高かったりします。それが自分自身に大きな勘違いを引き起こし、「俺はすごい」「これはチョロいな」と思い込み自信過剰になるのです。
この状態を通称「バカの山」と呼んでいるようです（笑）。
そして、このバカの山を乗り越えると今度は、自身の浅はかさに気がついたり、自分より能力の高い人を目の当たりにして、自信を失う時期に入るそうです。
これを通称「絶望の谷」と呼んでいるようです。
その絶望の谷から少しづつでも努力した人や学び続けた人が本当の意味で能力の高い人になっていくそうです。
SNS等の全ての情報発信者がそうとは思いませんが、若い情報発信者のほとんどは「バカの山」状態にいると私は思っています。特に20代や30代で私と同じ分野の情報発信している方の動画内容などを見てみると自身の考えを発信しているようでよく聞いてみると、どこかの誰かが言っていたようなことを復唱するだけの内容であったり、自分が得た知識が正義だと言わんばかりに自慢気に語ったりしている方が多いです。
ほんと浅はかです。。。。。（笑）
人体の機能や構造または人体に対する施術方法は本当の天才を除き数年やそこらで理解できるものではありません。もし理解できていると思っていたとしたらそれは勘違いです（笑）。
SNSの注意点
柔道整復師やトレーナーの方の動画サイトを見ていて真新しい技術や理論が出てくると興味を湧く方も多いと思います。私自身もハンモック整体という真新しいものをやっていますからね（笑）。
しかしその知識や技術が本物かどうかは、その発信者が今までどのような経験を積んで、どのような挫折（絶望の谷）を味わってきたのか、、、決して自信が無いわけではなく客観的に自己評価ができている方なのか見極めてその情報発信の真意を確かめることが必要ですね。
人間の能力や才能は年齢で決まるわけでは無いと思いますが、年を重ねないと行き着けない極意があるのもまた真実なのかもしれませんね。
最後に
誤解のないようにお伝えしたいことがあります。それは、今回お話した「バカの山」は悪いことではないということです。なぜなら「バカの山」は誰も経験しうることで、成熟する過程においては必要な要素だからです。しかし注意しなければならないことは、「バカの山」で調子に乗りすぎて、浅はかな知識で情報発信をしてしまい、その浅はかな知識を動画を見た誰かが信じ切ってしまい、誤った情報や偏った情報が蔓延してしまうことです。
現在、ネット上でアンチと呼ばれる批判的な方たちは悪人のように言われることが多いですが、アンチの中には的確で真っ当な批判をしている方もいることを忘れてはいけないのかもしれませんね。
私もアンチコメントは必ず読むようにしています。その後、私自身の精神安定のために削除しますが（笑）。
最後に
経営の神様と言われた松下幸之助はこんな事を言っていたそうです。
「成功するかどうかは90％が運」医学と経営学は違うものですがダニングクルーガー効果としては同列に考えることができます。松下幸之助さんのお言葉、実に謙虚で重みがある言葉ですね。
自信過剰に経営学を語る整骨院、整体院経営者もおられますが、ただ偶然上手くいって現在「バカの山」真っ最中かもしれませんね。
お知らせ
ヘルサポのハンモック整体やパーソナルトレーニング、下腹ぺたんこライセンスに興味がある方はヘルサポのホームページからお問い合わせ下さい。
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