キャンセルカルチャーと柔道整復師

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キャンセルカルチャー

こんにちは、ヘルサポの嶋田です。

皆さん、キャンセルカルチャーって言葉しってますか?

ウィキペディアによると

キャンセル・カルチャー英語: cancel culture[1][2][3][4])とは、主にソーシャルメディア上で、過去の言動などを理由に対象の人物を追放する、現代における排斥の形態の1つ。典型的には、芸能人政治家などの著名人を対象に、過去の犯罪不祥事、不適切な言動[注釈 1]とその記録[注釈 2]を掘り起こし、大衆に拡散して炎上を誘って社会的地位を失わせる運動や、それを良しとする風潮を指す[5][6] 。2010年代中頃からアメリカ合衆国を中心に全世界に拡大した[5][7]

と書いてありました(抜粋)。

簡単な話、有名人や有名団体に対して過去の不適切な言動や不祥事が掘り起こされて、現在社会において制裁を加えようとする社会現象のことですね。
最近の事例でいうと、ダウンタウンの松本さんがこれに当たると思います。組織でいうとビックモーターの不正や旧ジャニーズ事務所なども含まれると思います。いずれも事件や問題の発端は数年前〜数十年前のことですからね。

さらに現在はSNSやAIの発達に伴い有名人でなくてもマイナーな組織や個人も標的になってきています。

そして、今後キャンセルカルチャーの標的になりうる職業があります。

皆さんご存知「柔道整復師」です。

柔道整復師が標的?

 過去99%の柔道整復師は保険の不正請求をしていると言われていました。現在も90%近くの柔道整復師は不正請求に手を染めていると言われています。
 そんな柔道整復師の過去の調査を行えば目も当てられない程の不正の疑惑が出てきても不思議ではありません。

 そして近年、医療費や保険料の問題が顕著化してきており、医療のあり方や健康保険料の値上げに対して国民の感情は敏感になってきています。
 そんな状態で柔道整復師の保険の不正請求が社会問題化する可能性は十分にあると思います。

 今までは柔道整復師という資格そのものがマイナー資格でどのような資格なのか理解していない国民が大多数であったことと整骨院や接骨院で扱っている健康保険の受領委任払い制度について国民の理解が非常に浅かったことが幸いして大きな社会問題にはなりませんでした。要は国民の関心が低く制度も資格もよくわからなかったのでマスコミもある意味無視していたわけです。

しかし柔道整復師の資格取得者が増え、整骨院・接骨院の院数が増え、医療費が税金や保険料を圧迫しつつある現在においては柔道整復師は十分にキャンセルカルチャーの標的になり得る存在となっています。

 もし、標的になってしまった場合、柔道整復師の未来は非常に暗いものになると言わざるを得ない。なぜなら柔道整復師の不正請求は事実であるという事と現代医療の主役は科学知識や科学技術であり、伝統的な医療技術は必要としていないからである。また整骨院、接骨院を利用している利用者は自分たちは「なにも知らなかった被害者だ」という構図にして柔道整復師を切り捨てれば利用者側の不正請求による罪は帳消しにできるからである。
最終的にキャンセルカルチャーの標的になった場合、民意という強大な力により柔道整復師は国家資格としての資格制度そのものが取り消されると考えたほうが無難である。

標的にならない唯一の方法

 キャンセルカルチャーの標的にならない唯一の方法は柔道整復師の主要団体が自ら過去の不正を告発し受領委任払い制度の廃止すなわち保険の取り扱いを放棄するこです。柔道整復師という資格を今後も数十年間維持するにはこれしか方法がないと私は考えている。
むしろこの方法を行うことで柔道整復師の社会的評価は上がるとも考えている。

 無論、現在不正請求に頼って生活している柔道整復師にとっては死活問題となるが、完全な実費診療を中心に行っている柔道整復師はより注目され経済的にも儲けられるはずだ。そして何より国家資格としての制度が維持される可能性が高く他の民間資格による健康産業従事者との差別化が可能になると思われる。

方向性の誤り

 現在の柔道整復師業界はどうにかして現状の制度を維持する方向で業界全体が動いているように見える。これは非常に危険な考えだ。なぜなら柔道整復師という資格そのものが社会的役割を終えているからだ。その証拠に今の日本では柔道整復師が行う施術は医療の枠組みで必要とされていない。病院経営において看護師のように必須の資格では無いからだ。また柔道整復師の代わりがきく資格も国家資格、民間資格共に数多く存在している。
 本来ならば資格そのものを解散すべきなのだが受領委任払いという甘い蜜を吸い続けた結果、自分たちが特権階級者と勘違いし、世間との認識が大きくかけ離れてしまったにも関わらず、柔道整復師業界は未だに「国民に必要とされている」「医師では救いきれていない患者を助けている」と声高に言ってはいる。だが行っていることは保険の不正請求である。これでは誰も納得しない。

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